乳がん全体の約5%「浸潤性小葉がん」とは
上村彩子キャスター:
今回、梅宮さんが公表した乳がん。女性が診断されるがんの中で最も多いのが乳がんと言われています。

日本の乳がん診断数(国立がん研究センター2019年)
9万7812例
【女性】 9万7142例 【男性】 670例

そして「浸潤性小葉がん」について見ていきます。
女性の乳房には母乳をつくる小葉と、それを運ぶ乳管という組織があります。浸潤性小葉がんは小葉の中にとどまらず、がん細胞が小葉の膜を破って外に出ているような状態です。この「浸潤性」という漢字からイメージもつくかもしれませんが、染み出して広がっているような状態です。
発生頻度としましては、乳がん全体の約5%、50歳以降に発症しやすいがんとも言われています。
井上キャスター:
家系で考えて、遺伝だということも綴られていましたが。
梅宮さん:
そうですね。小学校の頃から祖父をがんで亡くしてますし、父もがんと人生をともにしてたのを見てました。
私もいつかがんになるだろうなって思っていたので、実際自分ががんを宣告されたときにあまり驚かなかったです。むしろ51歳でちょっと遅かったかもって思いました。
私は心に用意されてたものがあったのも、逆に助かったのかもしれないです。自分を支えていくものって、すごく人それぞれだと思います。
落胆と悲しみとで絶望する方も多くて、もうどうしていいかわからない、病院からどうやって帰ったか覚えていないっていう方の話も聞きました。言えない方もいっぱいいました。私はこういう性格っていうのもあったんで、公表する必要があると思いました。がんって聞いたときから自分の中ではストーリーができていました。
ホランキャスター:
公表すべきだと思ったというお話がありましたけど、何となく心構えができていたとしても、やはりショッキングな部分もあったと思います。それをどう言葉にしていこうと思われましたか?
梅宮さん:
私に何ができるだろう、私はどうすべきだろうという役割をまず考えました。
家でひたすら泣いていて何も動かないという選択肢はなくて、とにかくこの経験を自分がどう思って、どうやっていくかっていう過程を、伝えることが役割なのではないかなと思いました。
自分ががんで大変です、頑張ってますと言うのではなくて、私はこういう状態だという事を伝えることで、どこかの誰かの助けになったらいいな、そういう存在じゃないといけないのではないかと思いました。
井上キャスター:
がんを告知されたときはお母様と一緒だったと聞きましたが、娘さんにはどのタイミングでどんな形で伝えましたか?

梅宮さん:
自分であれって思ったその日に連絡して、ちょっと右と左の胸のサイズが違うんだけどって言って、写真を撮って送信しました。もちろん、心配しますよね、「早く病院行って」「早く結果教えて」と。でもすぐ結果って出ないんで、1回検査すると2週間後、また検査すると2週間、その時間が長くて長くて、本人(娘)はもう眠れなくなっていて、アメリカにいるんで、日本に帰るって言うんですけど、ちょっと待ってと。結局、結果を聞いて一番最初に教えて、泣いて泣いて泣いて、もうとにかく泣いて、お願いだから死なないで、お願いだから死なないで、死ぬには早すぎる、っていうような言葉が出てきましたね。