災害で発生した流木や間伐で出た木材などは、これまで廃棄物として土に埋めるか、焼却処分されてきました。こうした使い道のない木材を「炭」に変える装置が開発され、CO2削減に期待がかかっています。
この鉄製の箱が、今回開発された装置です。「未来炭化ユニット」と名付けられたこの装置は、静岡県熱海市の環境事業を行う会社が開発しました。
<未来創造部 光村智弘副社長>
「移動ができる密閉式製炭炉ですね。炭を作るのがメインですね」
現代版の「炭窯」です。2m四方の箱の中に、流木や間伐で出た使い道のない木材を入れます。そして、下の段に火種を入れ、上の箱に熱を送り全体を蒸し焼き状態にします。こうすることで、上の箱からは無駄なCO2が出ません。
1回に約1トンの木材を入れることができ、4~8時間ほどで約300kgの炭ができあがります。廃材や農業廃棄物など生物資源から作る炭は「バイオ炭」と呼ばれていて、CO2の削減の取り組みとして注目されています。
<未来創造部 光村智弘副社長>
「この状態の時に、実は木はCO2をいっぱい吸収している。これをそのままにして腐らせてしまうとCO2が出てしまう。これは『資源なんだ』という扱いで、もう1回『熱源』として利用すればCO2は多くならない」
木材や農作物は、そのまま廃棄するとやがて朽ち果てるものの、微生物などによってCO2が排出されます。バイオ炭にすれば、CO2を封じ込めることができるのです。
いまは実証実験を重ねているこの装置。一番の特徴は「大きさ」で、トラックに載せて運ぶことができるように設計しました。その手軽さから、静岡県外の自治体も注目しています。
<未来創造部 光村智弘副社長>
「実は土砂災害で家が崩壊しているとか、土石流などで木がいっぱい流出している。それをしょうがなく、焼却するしかない。それを僕たちは炭に変えることができる。災害支援にもつながっていくんじゃないかなって思ってます」
8月中旬、カメルーンで環境NGOの代表を務めるソランジュさんが視察に訪れました。カメルーンでは、経済発展とともに環境問題が深刻になっていて、CO2を削減する日本の技術を参考にしたいといいます。
<カメルーンの環境NGO ヌムフォル ソランジュ財団 ヌルフォル ソランジュさん>
「私の国カメルーンでは、ほかの用途に使える木材を使ってバイオ炭を作ることはしています。それに対し、ここでは未利用材を使うところが素晴らしい。学ぶべきポイントがあると思います。まさに世界を変えると思います」
新しい技術で捨てられる木材が、資源として生まれ変わりました。
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