岸田総理が来月行われる自民党総裁選に立候補しない意向を表明しました。驚きをもって受け止められている今回の決断。なぜこのタイミングでの表明となったのでしょうか。
岸田総理
「新生自民党を国民の前にしっかりと示すことが必要です。最もわかりやすい最初の一歩は、私が身を引くことであります。私は来る総裁選には出馬いたしません」
きょう、緊急で行った会見で、派閥の裏金事件をめぐり、「残されたのは自民党トップの責任だ。私が身を引くことでけじめをつける」と話し、責任をとる考えを示した岸田総理。
突然の表明に街の人は…
「驚きました。まだもうちょっと続くと思っていたので」
「まあ仕方ないんじゃないですか、現状を考えると。支持率を見ていても、だいぶ低かったので」
自民党の森山総務会長はJNNのインタビューに応じ、けさ、岸田総理から不出馬の連絡を受けたと明かしました。
自民党 森山裕 総務会長
「派閥が犯したミスであっても、やはり党としても責任がありますから、そのことを非常に岸田総裁は強く考えておられたと思います」
このタイミングでの表明となったことについて、岸田総理は…
岸田総理
「当面の外交日程に一区切りがついたこの時点で、私が身を引くことでけじめをつけ、総裁選に向かっていきたいと考えています」
その総裁選に向けては石破元幹事長や小泉元環境大臣、河野デジタル大臣、茂木幹事長、高市経済安全保障担当大臣らが出馬に意欲を見せていますが、野党は総裁が誰になっても「自民党の体質が変わるわけではない」と批判しています。
立憲民主党 泉健太 代表
「党が危機になると総理総裁を代えて、心機一転、過去を忘れてもらうと、そういう手法に国民がいつまでも引っかかっていてはいけない」
自民党内からも「総理がいなくなるから裏金問題にけじめがついたわけではない」との声があがっています。
注目の記事
寒暖差で危険“ヒートショック”「今年は明らかに救急患者が増加」⋯風呂だけではない、自宅で起こる“3つの場所” 医師に聞く対策は?

「爆発音も聞こえる」黒煙上げる住宅に飛び込み高齢男性を救出 勇気を支えた津波の経験と“ある警察官”との運命の出会い

【ミセス】「モヤモヤ」する青春が今のキラキラを作った—Mrs. GREEN APPLE 藤澤涼架が母校を訪ねて語った「原点」 【前編】

日本初の定着を確認 メスだけで “クローン増殖” する特定外来生物の生息地が拡大中

自転車で直進したいのに…交差点の一番左が「左折レーン」 どう通行すればいい? 警察に聞く「2つの方法」

コメが倉庫の天井近くまで山積みに… 「コメが余って売れない」 「年明け以降は価格下がる」 国の政策に振り回されたコメ業界

“著しい高温”の後は…1月2日~4日頃から、西日本でこの時期としては10年に一度程度しか起きないような「著しい低温」になる可能性 気象庁が「低温に関する早期天候情報」発表 日本海側の地域には「大雪に関する早期天候情報」も

来年の通常国会は1月23日召集 6月21日までの150日間で過去最大122兆3000億円規模の来年度予算案など審議

香港マンション火災から1か月 日常生活を取り戻せないままの住人たち「自然と火事を思い出してしまう」 これまでに161人死亡

約50年前に突如現れたソ連の“空飛ぶ軍事兵器” 「ゲリラを殲滅せよ」当時の陸上自衛隊中隊長が受けた“違法な口頭命令”とは【報道の日2025】





