今年の秋、新潟県内の山ではクマの餌となるブナの実が「不作」と予測されることがわかりました。県はクマの人里への出没が増える恐れがあるとして注意を呼びかけています。

ブナの実のつき方を調べる県の調査は、佐渡市と粟島浦村を除く県内142地点で7月1か月にわたり実施されました。
県全体では「不作」で、上越・魚沼・中越で「凶作」、下越で「並作」と予測されました。

県によりますと、県全体で「凶作」と予測された昨年度はクマの目撃や出没が1450件、人身被害が9件で、10人がけがをしたということです。

今年度はすでに550件ほどの目撃・出没があり、3人がけがをしています。
クマの餌となるブナの実が不作だと、クマが餌を求めて人里に出没する可能性が高まるとして、県は「クマ出没警戒注意報」を出して注意を呼びかけています。