悲願の甲子園初出場を果たした宮城代表の聖和学園が13日、初戦に挑み、栃木代表の石橋高校と対戦しました。
聖和学園、春夏初めての大舞台。1回ウラ、チームで最初に打席に入ったのはキャプテンの三浦広大。鋭い当たりは、甲子園チーム初ヒット。チームに勢いを与えます。
聖和の先発は、2枚看板のひとりサイドスローの齋藤佑樹。3回、1アウト1塁3塁のピンチを招きますが、ダブルプレーに打ち取りピンチを凌ぎます。
しかし4回。齋藤は、デッドボールやフォアボールで満塁のピンチで、ライト前へ落ちる2点タイムリーヒットを打たれ、先制点を許します。さらに連打を浴びた齋藤はこの回、4点を奪われてしまいます。
反撃に出たい聖和は、そのウラ。2アウト満塁のチャンスを作ります。代打は、パンチ力が魅力の早坂。相手の伸びのあるストレートに手が出て三振。チャンスを活かせません。
聖和学園 佐藤漸初代監督(49):
「(聖和の)信条である、粘り強く我慢して粘って流れが来た時に、一気に応援で盛り上げたい」
5回から2番手でマウンドに上がったのは、身長190センチのエース・千葉桜太。
毎回ランナーを出す苦しいピッチングが続きますが、高身長から投げ下ろす力のあるストレートで三振を奪うなど相手に流れを渡しません。
あきめない聖和は、最後の攻撃に望みを繋ぎます。9回ウラ、ツーアウトと追い込まれた聖和。打席には、エース・千葉、ショートゴロ。粘り及ばず5対0でゲームセット。春夏初出場の聖和学園。また新たに、甲子園での初勝利の目標が出来ました。

聖和学園 三浦広大主将:
「3年の夏で最初で最後の甲子園全力でプレーできたことは自分たちの中で後悔はない。それ以上に、このメンバーで3年間一緒に野球ができて良かったという気持ちが強い」