いまスポーツ業界で「トークン」と呼ばれるツールが注目を集めています。スポーツチーム発行の“株式”のようなもので、コロナ禍で観客のチケット収入などが減る中、新たな資金源となっています。購入するファンにとっても新しい応援のカタチとして期待されているトークンの世界を取材しました。
■「トークン」とは?スポーツチームが熱視線!

選手への応援が一段と強まるスタジアム。サッカーJ1「湘南ベルマーレ」の試合はサポーターの熱気に包まれました。その熱気と関係しているのか、会場でよく目する「トークン」という文字。

「ベルマーレトークンを持ってクラブを応援しよう」
こんな横断幕までありました。そのトークンを持つと…

トークン保有者
「外に出ている旗に名前が入れられるということで、初めてやってみました」
選手ののぼりに自分の名前やニックネームが入れられたり、選手と一緒に入場することもできるというのです。

トークンとは、クラブが資金調達のためにデジタル上で発行するいわば“株式”のようなもの。このトークンを購入した人は、クラブが企画した様々な特典を得ることができます。
トークンの所有者に、いくら持っているのか聞くと…

トークン保有者
「1万1679.9円」
トークン保有者
「1万円だったと思います」
トークン価格も“株価”のように変動します。需要と供給に応じて値動きする為、当然リスクも伴います。
トークン保有者
「1回凄く値上がったときにちょっと売って、利益確定して、あとはたまに少し買い足したりとか」

湘南ベルマーレは、2021年1月、国内のプロスポーツチームとして、初めてトークンを導入。今ではプロ卓球チームの「琉球アスティーダ」など、75のスポーツチームに広がっています。