8日午後4時43分ごろ、日向灘で発生した最大震度6弱の地震を受け、気象庁がマグニチュード8~9クラスの巨大地震=「南海トラフ巨大地震」が起きる可能性が高まっていないか、調査を始めました。
「南海トラフ地震臨時情報」とは?今できることは?
名古屋大学の福和伸夫名誉教授に聞きました。
(大石邦彦アンカーマン)
南海トラフ地震臨時情報ができて、初めて発表されました。まずこちらについては?
(名古屋大学の福和伸夫名誉教授)
臨時情報の枠組みができたのは、5年前の2019年。5年間出なかったんですがとうとう出たなと。今年はもう既に豊後水道周辺でマグニチュード6.6ぐらいの地震は複数起きていたんです。そういう中できょう(8日)、気象庁発表によるとマグニチュード7.1の地震が起きました。
マグニチュード6.8以上だと臨時情報の調査中というのが出るので、今はその段階です。

(大石)専門家の評価検討会が今行われているんですが、専門家によってどんなことが話し合われているんでしょうか?
(福和名誉教授)基本的に情報の出し方のルールは決めてありまして、調査中というのは、マグニチュードが6.8以上のときに出して、この調査中に基づいて、専門家による評価検討会が行われます。これは、5時半から行われていますが、この検討会の中でチェックするのは、マグニチュードがいくつ以上かということなんです。
このマグニチュードは、さきほど話した気象庁マグニチュードではなくて、モーメントマグニチュードという別のものです。このマグニチュードを出すのに少し時間がかかるわけです。
そして、もしもモーメントマグニチュード7.0以上であるというふうになると、「巨大地震注意」という情報が出され、少なくとも1週間は日頃の備えを再確認して注意深く生活してくださいということになります。
(大石)そして、いずれにもあてはまらなければ「調査終了」で、通常の生活にもどるということですね。