1989年に発掘調査が行われそのまま展示…
当時、周囲は広い砂浜で、波打ち際周辺に木の株のようなものがあることは知られていましたが、あまり注目されていませんでした。
そんななか魚津港の建設工事がはじまると…。

石須館長:「埋没林の根っこといいますか、根かぶといいますか、こういったのが200個以上出てきた」
工事現場で見つかった200個以上の根っこ…。

この根っこはなんなのか、いち早く調査を行ったのが当時の魚津中学校の教諭・山家基治さんでした。


石須館長:「魚津港の建設で200個以上こんな木の根っこが出てきたといっても、それの意味をちゃんと理解できる方がいなければ、もしかしたら、そのまま撤去して、工事が進められちゃった可能性もなくはないかなというところですね」
他の研究者たちも次々と魚津を訪れ日本で初めて埋没林についての詳しい調査が行われました。


発掘調査では木の根っこを大切に掘り出している様子がみてとれます。

根っこの周囲からは当時の植物の種や花粉昆虫などもみつかり、当時の様子を知る貴重な資料となっています。


また、周辺から縄文土器が発見され、埋没林が埋まったのがいつごろか推測することができたといいます。

ドーム館では発掘調査でみつかった埋没林が、当時みつかった場所にそのまま埋没林が展示されています。
