埋没林以外にも眠っているものが…
石須館長:「砂礫層、洪水で一気に運ばれてきたようなものになりますから、地上で木材が、長期間、空気にさらされるよりは、一気に埋められた方が良いと思われますので、おそらく、そういう、河川の氾濫によって、割と短期間のうちに、埋められていたというのも一つ要因かと思います」

博物館で一番大きな埋没林が展示されている水中展示館は、ポンプで汲み上げた地下水で満たされています。発掘当時の地面とも繋がっているため、自然の湧水が出ている様子もみることができます。

石須館長:「完全に埋まった状態で地下水が供給されて密閉されているのとは、ちょっと環境は変わりますけれども、なるべく、その地下水とともにあった方がいいんじゃないかということで当時考えられた保存方法ですね」
なるべく埋没林を当時のままの残そうという先人の思いが詰まった水中での展示方法は、博物館が開館した70年ほど前から続いている展示方法だということです。


地中レーダー探査の結果、博物館の敷地には埋没林がまだまだ地中に眠っていることがわかっています。


石須館長:「魚津埋没林というのは、国の特別天然記念物という文化財に指定されてるんですが、その指定の仕方は、根っこそのものではなくて、それが埋まってる土地に対する指定なんですね」「国宝同格の土地の上を歩けるという場所になります」

色々な発見と歴史に出会える魚埋没林博物館にこの夏、是非行ってみてはいかがでしょうか。

