「保護司」についてご存じでしょうか。罪を犯した人などに寄り添い更生を支えるボランティアです。愛媛県内では約700人が活動しているこの保護司が、今、課題に直面しています。

罪を犯した人などの更生をサポートする保護司

渡邉美保子さん。去年5月に22年間務めた保護司を退任しました。渡邉さんが活動の拠点としていたのが新居浜地区の保護司会で、約60人が所属しています。保護司は、罪を犯した人や非行に走った少年少女に寄り添い、更生をサポートします。法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員という立場ですが、報酬はなく、活動はボランティアです。

元保護司 渡邉美保子さん
「もう二度と私たちの前に座らないでください。自分の失敗を認めて社会復帰がちゃんとできるように、そればかりですね。ほんのちょっと曲がった道を歩んでいる子たちを、なんとか元の道に返してあげたい」

任期中は、保護観察となった少年少女と接することが多かったという渡邉さん。担当した少年少女と月に数回面接し、時には励まし、時には叱りながら、20歳になるまで寄り添い続けました。

「保護観察を終わる時に本当に笑顔で『ありがとうございました、頑張ります』って、こちらの目をまっすぐ見て言ってくれる時は、やっぱりやりがいがあります」