◆就職活動に取り組む

6月に、キーウの大学の卒業試験をリモートで受けて合格したエリザベータさん。日本経済大学でのカリキュラムが終わる来年3月を見据えて、いま取り組んでいるのは就職活動です。

エリザベータさん「今は一応、日本で就職して、会社に入って経験して、あとは戦争が終わったらウクライナに帰りたいと思います」

◆「通訳」を目指す

目指す職業は通訳。今週、これまでの学習の成果を試すチャンスが来ました。久留米市にあるブリヂストンの工場に、ウクライナの避難民学生を招いて開かれた見学会。タイヤの製造工程や特徴など、専門的な内容を含む説明の通訳を担当しました。

エリザベータさん「工場の初めての通訳ですので、すごく緊張して。でも、うまくやってきてよかったなと思っています。日本に来たウクライナの学生は今、私たちには何の仕事ができるのかなという悩みは一杯あると思うので、企業からの支援は本当に嬉しいです」

◆インターンシップに参加へ

来週からはさらに、東京のブリヂストン本社でインターンシップに参加して、日本の職場を体験します。

福岡での生活にも慣れ、大学の体験授業や研修などに積極的に参加して、楽しく過ごしているというエリザベータさん。改めて、聞いてみました。

◆「戦争は嫌だ」

エリザベータさん「(質問:戦争に対して思うことは?)戦争から離れたみたいな感じがあるけど…改めて感じたことは…精神的にちょっと戦争に慣れたというか、ちょっと慣れましたが、やっぱり戦争は嫌だと思います。以前も今もそう思います」