日経平均株価は5日、過去最大の下げ幅を記録しましたが、一転して6日は、買戻しの動きが広まり過去最大の上げ幅で取り引きを終えました。この影響や投資家の反応は?

仙台市青葉区の証券会社です。5日から、顧客の問合せが相次ぎ、職員が対応に追われていました。

七十七証券 佐藤憲仁本社営業部長:
「『どうなっているのか』という問合せや、一方でチャンスだと買付けする顧客もいて、電話が途切れないような感じだった」

日経平均株価はアメリカの景気後退への懸念や円高の影響などから5日、過去最大の下げ幅を記録しました。

投資家:
「だいぶ下がったなと。かなり損した、金額は言えないけど。(今後の動きは)分からないね」

一転して6日は買戻しの動きが広まり、3217円という過去最大の上昇幅で取引を終えました。

七十七証券 佐藤憲仁本社営業部長:
「売られ過ぎということで、割安感も一方で出てしまったのではないか。周りの環境を改めてみると企業業績もそんなに悪くないし、東証も市場改革を進めている。そうした中では、株価上昇の基調ではないかということで見直し買いも入っているのでは」

いまのところ、宮城県内の経済・企業への大きな影響は無いと言いますが、円高による懸念を指摘します。

七十七証券 佐藤憲仁本社営業部長:
「宮城には自動車や半導体関連、海外に拠点がある企業が進出している。この円高で先々の業績が弱含むというような懸念もでようかと思っている」

今後の動向について専門家は、「9月、10月頃までは変動の高い相場が続くのでは」と話していました。

財務省や金融庁、日銀は6日午後、臨時の3者会合を開いて日経平均株価の乱高下について協議したということです。