「どちらの言っていることが本当なのか」 ふたりの関係性

和美被告は、なぜ姉を殺してまで知人の女とその家族に金を融通しようとしたのか。
裁判を傍聴した多くの人がおそらく感じたであろう大きな謎、岡村被告との関係の奥底にあるものは、司法の場では明らかにならなかった。

ふたりの関係性については、裁判員にとっても、共謀があったかどうかを判断する上で、難しかったようだ。判決後の会見で、心情をこう吐露した。

裁判員Aさん
「ふたりは、長年の付き合いの中で持ちつ持たれつだったのかなと感じました。
今回はっきりしませんでしたが、2人が共通の目的を持っていたのではないかと感じました。」

裁判員Bさん
「和美被告のことを岡村被告は『大親友』と言っていましたが、和美被告は『債務者と債権者の関係です』と言っていました。
どちらの言っていることが本当なのか分からないので、難しいと思いました」