クジラの適切な保全や管理を目的とした調査のため調査船が、宮城県塩釜市の港から北太平洋へ向け出港しました。
日本鯨類研究所の調査船「第二勇新丸」は、2日、調査員や乗組員など17人を乗せ塩釜港からアメリカ・アラスカにあるダッチハーバーへ向けて出港しました。調査は北太平洋などの海域で49日間行われ、目視によりクジラの頭数を調べるほか、DNA調査のためにクジラの皮膚片を採取するということです。クジラの生息域が北上していることを受け、初めて北極海でも調査をします。

調査団長の東京海洋大学鯨類学研究室 村瀬弘人准教授:
「研究者はもちろん乗組員も楽しみにしている航海、長期航海ということで色々なことがあると思いますが安全第一で取り組みたい」

この調査は、IWC、国際捕鯨委員会と日本が合同で毎年行っていて、得られるデータからクジラの分布などを明らかにし、適切な保全や管理に役立てるということです。