2021年、仙台市で当時小学1年生の男子児童が同級生からいじめを受け不登校となった問題で、仙台市教育委員会は対応が不十分だったとして1日夜、児童と保護者に謝罪しました。
仙台市教育委員会 蓮沼秀行次長:
「お子様とご家族の皆様に深くお詫び申し上げます」

仙台市教育委員会の蓮沼秀行次長ら3人は1日夜、児童の保護者と面会し、いじめの「重大事態」への認定が遅れたことなど学校や市教委の対応が不十分だったとして謝罪しました。
この問題は、2021年12月、青葉区にある仙台市立の小学校で、当時1年生の男子児童が同級生8人から胸や背中を殴られる暴行を受け、不登校になったものです。
保護者は、今年4月に第三者による調査委員会から提出された報告書の内容には誤りがあると主張し、市教委との話し合いができなかったことへの不満を露わにしました。
被害児童の保護者:
「全く仙台市のいじめ相談機関は信用ならない。一番の問題は再発防止ではなく、今も苦しんでいる子どもの対応、協力だと思う」

保護者は、いじめを受けた児童へのケアや加害児童への指導を求めています。
これに対し市教委は「必要な支援など引き続き対応していく」と応じました。
仙台市教育委員会は、報告書がまとまってから3か月も経ちようやく謝罪していて、保護者はこうした対応の遅さも非難していました。