「もう一度学び直したい…」その思いに応えるための準備が進んでいます。3年後に公立の夜間中学の開校を目指す岡山市で昨夜(23日)、夜間中学の授業体験会が開かれました。


(教室の授業風景)
「I am I am」
岡山市教育委員会が、設置に向けて準備を進めている公立の夜間中学について広く知ってもらおう企画した授業体験会です。幅広い年代の17人が参加しました。


(先生)
「"I like music." と言ったらバッチリです」

(参加者80代)
「昼間ずっとちゃんと学校にいけていないので。一生懸命通おうと思っています」

夜間中学は様々な事情で義務教育を十分に受けられなかった人の学び直しの場です。国が設置を推進し現在15の都道府県に40校が置かれています。
岡山市にはすでに有志が運営する自主夜間中学校があります。学校として認可されておらず教えているのもボランティアスタッフで、その多くは教員免許を持っていません。


(大森雅夫岡山市長)
「岡山市立の夜間中学の設置について具体的な検討を進める。」

多くの要望を受け、岡山市では卒業資格を取れる公立の夜間中学を2025年4月に開校しようと準備を進めています。


きのう(23日)の体験授業では実技科目の音楽も。公立の夜間中学は教員の免許を持った人が平日の週5日間、授業を行います。


(参加者70代)
「全然楽器を触ったことがなかった。琴は初めてだったのですが楽しいです、童心に帰ったような感じ」
(岡山市教育委員会事務局 政久秀生さん)
「学びなおしたいという方がもう一度学び直しができる、行って良かったと言ってもらえるような夜間中学を目指していきたい」

3年後の学び舎を思い描いた参加者たち。岡山市は今後、学校の設置場所やカリキュラムなど具体的な検討を進めていく予定です。