宮城県加美町のゴルフ場の土地が外資系企業に転売されメガソーラーを整備する計画が持ち上がっている問題で、地元の住民グループが1日、計画の白紙撤回を求める署名簿を町に提出しました。

加美町役場には、「薬莱の太陽光発電を考える会」の代表ら5人が訪れ、町民ら3204人分の署名簿を石山敬貴町長に手渡しました。

この問題は、加美町の「やくらいサイズゴルフ倶楽部」の運営会社「チームトレイン」が、2021年4月に町が所有していたゴルフ場の用地を9500万円で買い取り、その日のうちに4億円で外資系の企業に売却していたものです。

また当初、ゴルフ場を続けると町に説明していましたが、去年、営業を今年11月で終了し、跡地でメガソーラー事業を計画すると申し出ました。

考える会は不透明な土地の取得や生態系への悪影響があるとして、計画の白紙撤回を求めています。

薬莱の太陽光発電を考える会 遠藤みどり代表:
「日本の風景、原風景をしっかり守っていきたいことが一番の気持ち」

石山敬貴加美町長:
「議会からも反対の決議がなされ、私自身も反対。この事業に対しては反対の意志を貫いていかなければいけない」

加美町は、チームトレインについて詐欺罪での刑事告訴と土地の返還を求める民事訴訟を起こす手続きを進めています。