▽新垣淑豊県議
「羽田空港のような大きな空港のように、(移動が不自由な方には)レンタルカートを用意する方法もある」
そのうえで、動く歩道を撤去した道幅は、プロモーション活動などに有効利用できるのではないか、と提案している。
「なぜ設置したか」を考えるべきという意見も
一方で、空港関連施設のバリアフリーについて長年改善に取り組んできた人からは、異なる意見が聞かれた。
▽NPO法人バリアフリーネットワーク会議 親川修代表
「傾斜がなければ直さなくてもいいと思う。しかし「動く歩道」を設置した当初の理由には、“移動への配慮”があったのではないでしょうか。その配慮をなくすということでしょうか」
「動く歩道」は、高齢者や妊婦、大きな荷物を持つ人、子ども連れなどの移動を補助してきた。こうした利便性が落ちると感じられるという。

▽NPO法人バリアフリーネットワーク会議 親川修代表
「傾斜が解消されましたということであれば配慮の必要はなくなるが、そうではない。「動く歩道」が必要な理由は変わっていない」
県の担当課も、移動の「負担軽減」のために設置したものであり修繕したいという方針は保っている。一方、「それがないと移動できないものではないと思う。議員が言っていたような話も含めて検討」とも話す。
修繕か、撤去か、方針が固まるには時間がかかりそうだ。