空港など敷地が広い施設に設置されている「動く歩道」は、重い荷物を持って移動するときなどに助けられる存在だ。

議論になっている場所の「動く歩道」は2003年のゆいレール開業当初から稼働して多くの人が利用してきており、県は、復旧させる必要があるとしている。

駅まで緩やかに上る傾斜がついている

しかし、県が3億2千万円の費用を見込んで競争入札にかけたところ、今月、1社の入札もなく「不落」に終わってしまった。

▽新垣淑豊県議
「“不落”はいいタイミング。これがもともとあっていいものかを考えるべきではないか」「あって止まっているから文句言うんです。いつ直すの?という話になるんですけど、なければないで歩くんですよ」

現場に行ってみた

「なければ歩く」という現場に行ってみた。空港ビルを出てすぐの通路は、上りの傾斜がついた通路になっているが「動く歩道」はない。

空港ビル(奥)を出て緩やかな上り




その後駅に向かう通路に出ると…平坦な通路になるが、動く歩道はない。

途中平坦になるが「動く歩道」はない





今回議論になっているのは、駅へと上る、ラスト40メートルの「動く歩道」の改修だ。

駅にかけて上りの通路に曲がるところに「動く歩道」はある




議会で疑問を呈した新垣淑豊県議(自民)は取材に対し、3億円あまりをかけて修繕するよりも、「撤去すべき」だと話し、代替案を語った。