先週の大雨で、宮城県北部の伊豆沼の水位が増し、夏の風物詩のハスが水没しました。伊豆沼では2022年、夏の記録的な大雨でハスが全滅していて、今年になってようやく花が咲き始めた矢先でした。
伊豆沼・内沼はすまつり迫地区実行員会 高山勝之会長:
「3年ぶりに咲いてもらい皆さんに喜んでもらえると思っていた矢先だったので、本当に残念」

登米市と栗原市にまたがる伊豆沼です。7月20日から恒例のはすまつりが始まり迫地区と若柳地区の会場で遊覧船が運航されています。
3年前の映像を見てみると、本来ならこの時期、沼にはピンクのハスの花が咲き誇ります。「まるで極楽」3年前、来場者からはそんな声も聞かれました。

しかし、今年は、沼を見渡しても淡いピンク色の花は見当たりません。

伊豆沼・内沼はすまつり迫地区実行委員会 高山勝之会長:
「(以前は)登米市と栗原市の境界までびっちり咲いていた」

先週の大雨で水位が上がり、ハスが水没してしまったのです。伊豆沼では2022年7月にも記録的な大雨でハスが水没し、ほぼ全滅。登米市の迫会場では今年ようやく5割程度まで回復したことから、3年ぶりに遊覧船の運航を始めましたがその矢先、また大雨被害を受けてしまいました。

訪れた人:
「咲いている数は少なかったが、咲いていることろまで案内してもらい、すごくきれいだった。いっぱい咲いている時にまた来たい」
一部、水没を免れたハスや新たなつぼみも見られることから迫会場と若柳会場ともに遊覧船は8月25日までのまつり期間中毎日運航するということです。

「伊豆沼・内沼はすまつり」の遊覧船の運航時間は、迫会場が午前7時半から午後3時までで、若柳会場が午前8時から午後1時までとなっています。沼一面を覆うハスは、見ることができませんが、この時期は、様々な種類のトンボやカモの親子の姿なども見られるということです。爽やかな風を受けながらのんびりと沼の景色を眺めるものいいかもしれなません。