『扇風機の風に直接あたる』のはNG!

 最後に、“睡眠の達人”になるために知っておきたい細かいポイントを紹介します。

 まず、寝るときの服装は、夏でも長袖・長ズボンが良いということです。発汗した後、服がないと、例えばひじが曲がった状態で寝ていたら汗が気化しないので、体温調整ができません。そのため、できれば吸水速乾性の服で汗を吸い取ってもらった方がいいということです。足が冷える人も、靴下は足の裏の発汗が止まってしまうので良くありません。足が冷えやすい人はレッグウォーマーなどがいいということです。

 また、扇風機は体に風を直接当てるのはNGです。首振りで使用したとしても、当たるところは体の片面だけです。片面だけ涼しいと、体が勘違いして全身の汗腺が閉じてしまうということです。そうすると体温調整がうまくできず、結局、寝苦しい夜になりかねません。空気を循環させるためにエアコンと併用するはOKですが、体に直接当てるのはやめましょう。

 寝室のあかりについては『真っ暗』が良いということです。寝る前に関しては、リビングのあかりは暖色や間接照明で徐々に暗くしていきましょう。また、スマホの操作はお風呂に入るまで。お風呂にスマホを持っていく人もいると思いますが、長風呂になって脳を温めてしまうので、やめたほうがいいということです。そして、寝る直前の飲酒も睡眠が浅くなってしまうためNGです。

 今晩から快眠を目指して“睡眠のポイント”を実践してみてはどうでしょうか。