30日は、国が派遣した道路管理の専門家ら7人がトンネル内に入り、目視で調査しました。北薩トンネルでは、建設当初から出水市側で高濃度のヒ素を含む湧き水が発生するなどし、湧き水を抑制する対策工事が行われてきました。

専門家は「現時点では原因は分からない」としたうえで、湧き水による水圧などトンネルに何らかの力が加わった可能性を指摘しました。

九州地方整備局の安仲努道路保全企画官は「トンネルの壁面に何らかの外力が加わって、例えば水圧などが加わって崩壊した可能性がある。復旧のためには原因の究明を先にしなければならない。どういった調査が必要か検討が必要」と話しました。

県は、専門家らの意見をもとに原因の調査を進めるということで、北薩トンネル復旧の見通しは立っていません。