リタサポートが派遣するコーチの指導報酬や、試合時の送迎にかかる予算は、保護者会費の値上げすることで捻出。
これまで【年間3000円】だった保護者会費を、【月3000円】に値上げした。
さらに、リタサポートは基金を創設し、民間企業や個人から寄付を募って部活動支援の財源に充てている。

部活動に常に指導者がいることは、子どもたちの安心安全、質の向上にもつながっている。
▽具志川中 伊波努校長
「今の時期なら、熱中症もそうです。集中すると分からなくなってくるので、俯瞰的に見て管理する誰かが必要」
「子どもたちに対して、先生たちもできる分しか関われないはずなので、(部活動は)子どもたちの主体的な活動ではあるんだけど、そこに先生や(外部の)大人の力が入ることによって質が向上するし、パワーアップしてくる、子どもたちがさらに成長するわけですよね」

子どもを見守る大人の目を増やすことは、子どもの成長にもつながる。
教員や保護者の手が回らない部分は、その業務を外部に委託した具志川中。きょうも健全な部活動が続いています。
<取材MEMO>
具志川中サッカー部は地区予選をギリギリで通過して県総体に挑んだのですが、なんと県総体では3位入賞を果たして大躍進を見せました。指導に長けたコーチが就くと子どもたちも急成長します。
これまで教員や保護者に支えられてきた部活動は、試合の審判も各学校から出さなければならず、教員や保護者がボランティアで担ってきました。具志川中にはこの審判業務も、今年度からリタサポートから派遣されるようになりました。
部活動は教員のやる気やボランティア精神に頼ってきたところが大きいかと思いますが、過渡期に差し掛かっているようです。部活動が持続可能で子どもたちにとってより良いものになるために、行政や民間のどんなサポートが必要なのか、具志川中サッカー部にはそのヒントがあるように感じました。(取材 下地麗子)