昨年度までは、サッカーの指導ができる顧問が複数人おり、平日は教員たちが分担して指導することができた。しかし今年度の顧問は、金本教諭ひとりだけ。

どんなに頑張っても、平日は生徒だけで練習する時間が長くなっていた。

▽サッカー部顧問・金本慶一郎教諭
「業務の合間に行って部活をして、戻ってきて学校の業務をやったり、ということがあっていつも自分の中で葛藤していて、きょうは部活に行って教えられないなとか、最後終わりのミーティングに行って済ませたりとかもあった」

サッカー部顧問・金本慶一郎教諭



そこで派遣を依頼したのが、平日でも指導ができる外部コーチ。

FC琉球などでプレーし、現在フットサルなどの指導にあたる加藤潤さんが派遣され、具志川中サッカー部はこの夏、県中学総体の出場権を勝ち取った。

▽外部コーチ・加藤潤さん
「僕が来たからというより、選手の意識がだいぶ変わったのかなと感じています」

▽具志川中サッカー部・名嘉眞諒主将
「加藤さんも技術があるので、トラップとかをしっかり教えてくれたり」「シュートにいけるところはいけと言われているので、意識しています」

外部コーチ 加藤潤さん


加藤さんは、学校で指導をする上で意識していることがあると言う。

▽外部コーチ・加藤潤さん
「指導者だけになると、学校(顧問)が全く関わらないとなるとちょっと難しいので」「学校の生活面のことなどで何か問題があるときはお互いに情報共有して、グラウンドで先生がいないときは、グラウンドでこういうことがあったから学校でどんな状況になっているか見てほしいと伝えています」

連携してサッカー部をみる金本教諭(左)と加藤さん(右)