性加害者が持つ「都合の良い思い込み」
ここでは、性犯罪の加害者に対し、認知を修正することで不快な感情や問題行動を改善する「認知行動療法」を用いたプログラムを通して、再び性犯罪をしないための指導をしています。指導にあたるのは、心理学や教育学など幅広い専門知識のある保護観察官です。

仙台保護観察所 石坂真美首席保護観察官:
「特殊な考えかもしれないということを、できれば私から言うのではなく、その人に気づいてもらう」
以前、書店で女性に痴漢行為をしたことで、再犯防止のプログラムを受講することになった人は、自分に都合の良い思い込みがあったと話します。
仙台保護観察所 石坂真美首席保護観察官:
「(痴漢を受けた女性は)前は触られたくないと思って、体を前かがみにしたときに、その人(加害者)は『お尻を触ってほしいって言われた』と(勝手に)理解をした」

再犯防止のプログラムでは5回の受講でなぜ性犯罪を起こしてしまうか振り返らせ、認知の偏りを気づかせることにより、再犯に至らない方法を学ばせるのです。
仙台保護観察所 石坂真美首席保護観察官:
「子どもに対しては、『おれのこと好きなんじゃないか』と思った時に、『いや、そうじゃないんじゃないか。おれが怖くてああいう風に言ったのかもしれない』という風に考えるだとか、自分で考えてもらう」
実際、再犯防止プログラムの効果は表れているのでしょうか。