「子供に聞かない、のは人権侵害」
教育現場での子どもの人権問題に詳しい後藤富和弁護士は、久留米市の小学校が行った聞き取りは、「適正な調査とは言えない。児童が拒否した場合をのぞき、本人から話を聞くことが最優先だ」と指摘する。

後藤富和 弁護士
「子供の人権を無視していると思うんですね。今回は被害者が子供ですから、まず被害者である子供の声を聞く。先生に対して学校が事情を聞くのは、『不利なことは言わなくていい』とか『隠そう隠そう』という意識がどうしても働いてしまう。適正に調査がされているとは到底言えないと思います」
福岡県久留米市の小学生Aさん。結局、学校側から直接事情を聞かれることはなかった。
小学6年になり今は眠れない、食べられない、という症状もなく落ち着いているというが、果たして、学校の対応はこれで良かったのだろうか。
RKB毎日放送 記者 植高貴寛