「魔物がいるとか…どんな雰囲気なのかな」
しかし、去年9月のアジア大会でアクシデントが待っていました。
決勝の当日、跳馬の練習で着地した際に負傷して倒れこみ担架で運ばれ、左足の骨挫傷と診断されました。オリンピックが遠のいたと思われましたが、11月には練習を再開。ケガから復活への道を歩き始めました。
その頃は牛奥選手にとって、オリンピックの舞台は手が届かない場所でした。
(牛奥選手)
「オリンピックは想像できないぐらい大きくて、魔物がいるとか、どんな感じの雰囲気なのかなって…」

夢の大舞台へ挑む、5月の代表選考会。得意の跳馬で練習の成果を見せつけました。
去年ケガをした跳馬で圧巻の跳躍。「14・166」の高得点をマーク。パリへの最後の切符をつかみました。
発表後には、喜びを分かち合う2人の姿が。コーチの期待にも応えた牛奥選手は初めて挑む大舞台に気合が入ります。
(牛奥選手)
「愛知県は本当にずっと生まれ育ってきた場所で、実家に帰ったときとかもほっとできる場所なので、そういう人たちに恩返しができるように、メダルを持って帰って来られるように頑張りたい」

全員が10代のフレッシュなメンバーで挑む、パリオリンピック体操女子は7月28日に予選が始まります。