給料未払いで教職員の全面スト&生徒の募集停止
少子化で定員割れが続いた中、おととしには給料未払いで教職員の全面ストが起こり、生徒の新規募集も停止に。

設備の改修も出来ず老朽化が進んでいた中、今年4月に学校経営を引き継いだのが大分県でコンサル会社を経営する、甲斐三樹彦さんでした。
(和歌山南陵高校 甲斐三樹彦理事長)
「自分も引き継いだ時に、帳簿を見て『うわ…』と正直思いました」
(大石)
「借金はどれくらいあった?」
(甲斐理事長)
「2億5000万。プラスその他、諸々の滞納金があったのでざっくり言うと、5億とか」

実は以前にもここで働いていましたが、ずさんな経営に抗議して解雇されたという甲斐理事長。生徒たちを救いたいと理事長を買って出ましたが、自分の持ち出しや寄付金だけでは難しいのが現実です。
(甲斐理事長)
「生徒と同じ環境に住んで、同じものを食べないと何が問題か分からない」
自分も寮で暮らし、ほかの教職員と草刈りやできる範囲での簡単な補修を行うなど、環境改善に取り組んでいます。

