第7波では、高齢者施設でのクラスターが多発していますが、実際にクラスターが発生した島根県内の施設の社長が、自らの経験を発信しています。
使った防護服は2000枚を超えました。
よろこぼう屋 齋藤憲嗣 社長
「コロナウイルスが分からないものなので、決定していく中で職員を含めて不安でした」
齋藤憲嗣さん。
今年3月、運営する島根県江津市のサービス付き高齢者住宅で、入居者らあわせて14人が感染するクラスターを経験しました。

よろこぼう屋 齋藤憲嗣 社長
「認知症の入居者もいるので、廊下に出たり、食堂に来られたり徘徊されます。完全に各部屋で生活するのは難しい状況でした」
介護を必要とする入居者もいる中で、それぞれの部屋で過ごすことは難しいと考えていました。
そんな中、声を上げたのは現場の若手職員でした。
よろこぼう屋 齋藤憲嗣 社長
「若い職員が先頭を切って、各部屋で居てもらおうと声を上げて、そこからスムーズに対応が出きました」
齋藤さんはこうした教訓が同業者の参考になればと、対応に当たった4週間のリアルな記録をネット上に掲載しました。

よろこぼう屋 齋藤憲嗣 社長
「職員が1日5人か6人対応していましたが、1日に防護服が200枚くらいは無くなっていました。安易に考えていた部分もありますが、発注しても時間がかかって、なかなか手元に来ませんでした」