半導体材料「レゾナック」人材育成重視し、会社を進化

先端半導体材料を成長のステージとするにあたり、髙橋さんが最重視するのが競争型人材の育成。人事の最高責任者の今井のりさんは…
レゾナック CHRO(人事最高責任者) 今井のり氏:
機能性化学メーカーの価値の源泉は、1人1人がフロントにいる人材が自らの思いで動いて組織を超えてヨコヨコで繋がりながら、新しいイノベーションを起こしていく。これが肝。

この日、今井さんが髙橋さんと向かったのは川崎事業所。「本当にモヤモヤすることを何でも言って、本社への文句でもよい」と髙橋CEO。各部署から若手中心に50人ほどが普段職場で感じるモヤモヤ、悩みや困り事を書き出していた。通称「モヤモヤ会議」。書き出したモヤモヤについて、レゾナックの社員として守るべき価値観、バリューを使った解決案を議論する。上長の判断によっては、即断即決もあるそうだ。今井さんは髙橋さんとともに、2023年から事業所を訪問することを50回、のべ1000人と直接対話してきた。
レゾナック CHRO(人事最高責任者) 今井のり氏:
当社みたいにすり合わせでイノベーションを起こす会社では、物が言えないのは致命的。だから一番最初に取り組まなければいけないのは「心理的安全性の確保」だと思っていた。
ここを徹底的にやっていくために、モヤモヤ会議を最初から思いっきり走らせていて大事さは皆さんに伝わりつつあると思う。