自動車の免許ですが、実は取得した時期で運転できる車のサイズが異なります。この免許の違い、ドライバーが足りず、人手不足が深刻化している物流業界にも影響が及んでいます。
食品などの配送を手掛けているこちらの運送会社、およそ200台のトラックが日夜稼働していますが、今、大きな課題を抱えています。
茨城乳配 吉川国之 社長
「去年と比較して求人に対する応募の人数が約半分。当然、採用数も半分で、非常に厳しい状態に今なってます」
ドライバーの残業に上限が設けられた、いわゆる“2024年問題”。人手不足の中、トラックドライバーは「取り合い」の状態となっています。
この会社では人材確保のため、賃上げなど待遇改善を行う一方、今、ドライバー経験のない未経験者の採用にも力を入れています。しかし…
茨城乳配 吉川国之 社長
「小さい2トントラックでも、今の普通免許では乗れないです」
自動車の免許、取得した時期によって運転できる車が異なります。
2007年6月1日以前に普通免許を取った人は、中型トラックも運転することができます。しかし、免許制度の改正で徐々に運転できるサイズが小さくなり、今では「2トントラック」と呼ばれる小型のトラックも普通免許では運転できなくなっているのです。
茨城乳配 吉川国之 社長
「どうしても昔の免許制度がベースになった物流の仕組みになってますので、基本4トン車とか大型トラックというのがベースになっている。普通免許を持って入ってきてくれた方には、免許証のステップアップをしてもらって上の免許をとってもらわないと、実際に我々が主力だといえるトラックに乗ってもらえないんですよね」
普通免許では「トラック」に乗ることができない「壁」。この垣根を取り払おうとする動きが出ています。
いすゞ自動車が今月末に発売するトラック。一見すると、これまでと変わらないように見えますが…
記者
「私、普通免許しか持っていないんですが、運転することができるんです」
このトラックは車両の重量を落として、3.5トン未満にすることで普通免許で運転でき、操縦性能も近づけました。さらに“オートマ限定”免許でも運転できるようにしています。
いすゞ自動車 南真介 社長
「トラックのイメージを変えたい。今、物流業界さん困っていると思いますので、それをやるのは我々の責任」
トラックに乗る敷居を低くして、ドライバー不足を解消する一助となるのか。免許を選ばないトラックが街を走る日も近づいています。
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