島根県教育委員会は、24日、公立学校の教員採用試験の日程を来年度は約2か月前倒しすると発表しました。
全国的な教員不足で、文部科学省が試験日程の変更を求めたことを受けての決定です。
島根県教育庁・中西正実課長
「(昨年度の不足人数は)計で37人でございましたので(今年度の不足人数は29人となり前年より)8人減少して改善はしたものの、依然として深刻な状況。」
従来、公立学校教員採用試験では7月に1次試験という自治体が全国的に多かったものの、民間企業の採用活動や他の公務員試験の日程が徐々に早まっているため、学生が教員採用試験を待たずに就職先を決めてしまうことから、文部科学省では今年度実施の試験から日程を前倒しするよう求めていました。
島根県教育庁・中西正実課長
「かえって7月だと受験がしにくくなるようであれば、本県にとっても学生にとっても不幸なことだ。」
中国地方では鳥取県が6月8日に1次試験を行うなど、今年度すでに過半数の自治体が日程を変更したということです。
このため島根県も来年度は5月中旬に1次試験を行い、その後の日程も約2か月ずつ前倒しすることを決めました。
具体的な日にちなどもこれまでより2か月早く、今年10月下旬に公表されます。