出動件数が増加しているなか、救急隊員への負担も増しています。

「休憩時間が取れなかったり、昼食の時間が取れなかったりというのが多々ありまして、そこは隊員間で工夫しながら、なるべく取れるようにしています」

この日も、患者を病院に搬送して消防署に戻った15分後に、別の救急現場に向かう隊員の姿がありました。


救急車の出動状況を記録した表を見ると、ひっきりなしに対応が続いていることが分かります。

「赤はずっと出動している時間帯」「帰署すると(白くなる)」「大体10分から20分空いてまた出動して、緑色はそのまま連続で出動しています」

救急現場に出動した後、消防署に戻ることなく、別の現場に直接向かうことが続き、1日16時間出動する日もある状況です。

▽那覇市消防局 指令情報課 上原善智 消防司令補
「救急車は(那覇市内に)7台ありますが、7台全て出動しているときに通報があった時には、待っていただく。そういった事も1日に何件かある場合もある」

一方、緊急性のない119番通報がかかってくることも。

「気分が悪いっていう急病の内容だと思ったけど、実際には二日酔いでお酒を飲んで酔っぱらっていただけだった…」

▽那覇市消防局救急課 我那覇正人 救急隊隊長
「救急要請された約6割の方は受診後、帰宅できる “軽症者” です」
「救急車の適正利用はもちろん、発熱の方は沖縄県では発熱コールセンターを開設していますので、有効活用してほしい」

熱中症患者と新型コロナウイルス感染者が増えている沖縄。救える命を守るために、救急車を適切に利用すると共に日ごろの熱中症対策を心掛けることも重要です。

【沖縄県・発熱コールセンター】※24時間
098-866-2129


救急車の適正利用が求められていますが、那覇市消防は、明らかにいつもと顔色など様子が違う場合などには119番通報するよう呼びかけています。