2度オリンピックに出場するなど活躍し、先月引退した競歩の高橋英輝さん。
現在の勤務先となる九戸村の小学校で、22日初めての授業を行いました。

(清水記者)
「小学校でスポーツの楽しさを伝える授業が行われています。先生は高橋英輝さんです」

高橋英輝さんは現在、6月の引退とともに着任した九戸村の長興寺小学校で補助教員を務めていて、授業を担当するのは、22日が初めてです。

(高橋英輝さん)
「仲間の大切さと最後まで全力で頑張りきるということを先生はスポーツと東京オリンピックを通して知りました」

高橋さんが勤める長興寺小学校が学習活動の一環で江刺家小学校を招いて行った授業には、あわせて49人の児童が参加しました。

(高橋英輝さん)
「目に何かつけてるよ!つけてるね!実はここに東京オリンピックの時にきたユニフォームとか靴とかを持ってきました!」

会場には東京オリンピックで高橋選手が実際に着用したユニフォームやシューズなどが用意され、集まった子どもたちはユニフォームをさわったりサングラスをかけたりして競技を身近に感じていました。

(児童は)
「オリンピック選手が先生になるってすごいと思いました」
「スポーツが勝利だけでなく仲間とかライバルの大切さを知ることができました」

高橋さんにとっても、今回が長興寺小学校に着任後はじめての授業で、自身が競技人生で学んだ「最後までやり抜くことの大切さ」と「仲間の大切さ」をユーモアを交えて伝えました。

(高橋英輝さん)
「緊張しました。ちょっとでも記憶に残ったりとか、少しでもスポーツに興味を持つきっかけになったりすると、その子たちの人生が彩るかなと思ったりするので、その一助にちょっとでもなればいいかなって思います」

高橋さんは今後、2学期がはじまる8月下旬ごろから2年生のクラスを受け持つ予定です。