「学校から“直接飲まないで”」43.2% 背景にコロナ禍か

日比キャスター:
最近は特に、水が苦手な子どもが増えているとみられます。その背景についてです。
【なぜ「水が苦手な子ども」増加?】
(1) 新型コロナの影響
(2) 家庭での“水飲み”習慣の変化
(3) 熱中症対策でスポーツドリンク常用
※水ジャーナリスト 武蔵野大学客員教授 橋本淳司氏より
他には、「水道や給水器から直接飲まないで」とコロナ禍に学校で指導をした背景がありました。

「サーモス株式会社」動向調査(全国の小中高の子を持つ親1321人を対象)によると、「水道や給水器から直接飲まないで」と▼学校で指導があったのは43.2%だそうです。時期について、コロナ以前からは15.0%、コロナ禍以降は28.2%でした。
そして、▼学校や部活へマイボトルを持参したのは、80.7%だそうです。頻度について、毎日持参は69.0%、時々持参は11.7%などという結果になったそうです。
恩方中学校 早川功 主幹教諭
「最近本当に水道水を飲んでいる子が減っている。修学旅行先に補充用のペットボトルを持参するケースもあった」
日比キャスター:
当時は「水道や給水器から直接飲まないで」と言われたので、やはりコロナ禍の影響があるのでしょうか。
教育アドバイザー 清水章弘さん:
その影響はあると思います。とある小学校の校長先生に取材したのですが、クラスの中で「先生、この水道水は飲んでいいですか?」と確認をし、安心をしてから飲むという子どもがいたそうです。不安の裏返しでもあるので、コロナの影響もあると思います。
ただ、私たちの世代は、子どものときに大自然に行って「川の水が美味しい!」と感じたことがあると思います。コロナ禍でなかなか移動ができず、自然や川の水を味わえなかったのも影響していると思います。
日比キャスター:
部活動などでは、スポーツドリンクを飲むのは当たり前の景色になってきました。ずいぶん様子も変わってきていますよね。
南波雅俊キャスター:
私がまだ小学生の頃はギリギリ「水はあまり飲むな」みたいなところもあって、隠れて飲む水道水は美味しかったと記憶しています。
スポーツドリンクもいいのですが、運動してない日もスポーツドリンクやジュースばかりだと、糖分過多になるリスクもあると思うので、気をつけなければならないと思います。