歴史・芸術上、優れた建造物が登録される国の登録有形文化財。きょう文部科学大臣に対する答申があり、岡山県では岡山県庁舎と大元宗忠神社が新たに加わることになりました。

(小寺真生記者)
「大元宗忠神社の拝殿です。2棟の入母屋造りの屋根で出来ていて、華やかな外観です」

岡山市北区の大元宗忠神社です。本殿、拝殿、武道館など、敷地内の10の建造物が国の登録有形文化財に登録されることになりました。大元宗忠神社は、1885年に建立。

本殿は、当初からほとんど変わらない姿で現存していて、当時の技術の高さが感じられます。拝殿には、岡山空襲で焼けた垂木や、当時、避難した人が使った七輪の熱で廊下の一部が削れた跡も残っていて、戦争の歴史を今に伝えています。


武道館の急こう配の屋根は美しさと迫力を放ち、木造で200畳に及ぶ柱のない空間を実現した希少な建造物です。

一方、岡山県庁舎は本庁舎本館と、議会棟旧館・西庁舎が登録有形文化財に加わります。1957年に竣工した本館は、黒いカーテン・ウォールが特徴的な外観で、西庁舎は、コンクリート打放しの構造が美しさを際立たせた、歴史的な建造物です。














