2023年8月、岩手県滝沢市で男性を殺害し通帳などを奪った事件で、強盗殺人など8つの罪に問われている男の裁判員裁判は18日被告人質問が行われ、借金があり、被害者の年金を奪う目的で犯行に及んだ経緯を明らかにしました。

強盗殺人など8つの罪に問われているのは本籍・盛岡市前九年、住所不定・無職の佐藤廣明被告76歳です。
起訴状などによりますと佐藤被告は、2023年8月14日の午前11時ごろから翌日午前9時半ごろまでの間に、滝沢市穴口のアパートの一室で佐藤猛さん当時72歳の頭や顔などを複数回殴るなどした上で、タオルのようなもので首を締めて殺害し、通帳と印鑑を奪った強盗殺人など8つの罪に問われています。

佐藤被告は全ての罪の起訴内容を認めています。
18日盛岡地裁で行われた被告人質問で、佐藤被告は犯行について自らの借金返済のため、被害者の年金を奪う目的だっと説明しました。
当初は被害者に睡眠導入剤を飲ませて通帳などを奪う予定だったが、睡眠導入剤が効かなかったため暴行を加えたと説明。
その上で「通報されると困ると思い、パニック状態になり、無我夢中で首を絞め続けた」と証言しました。

裁判は22日に結審し、判決は29日に言い渡されます。