山口県柳井市の柳井商業高校跡地に、新たな複合図書館がオープンしました。
これまでに市民から反対と賛成の声が上がり、予定より2年以上遅れました。

柳井商業高校跡地に新たにオープンしたのは、「みどりが丘図書館」です。
2階建てのシックなデザインで、最大13万冊が収容可能。
図書館機能だけでなく、市民活動支援や子育て支援、防災の4つの機能を備えた複合図書館です。

館内には子どもたちがゆっくり本を楽しめるエリアに、会議やワークショップなどに使える10のスタジオ、さらには地元コーヒー店の味が楽しめるカフェスペースもあります。


また、飲料水や保存食なども備蓄されていて、災害時には避難所にもなります。初日から多くの市民らが訪れました。

市民は「今まで柳井にこういうふうにゆっくり過ごす場所、子どもと過ごせる場所がなかったので、うれしいですね出来たことが」
「本当に広いし、ちょっとしたドリンクコーナーもあって毎日でも来たいような感じです」

図書館の建設をめぐっては、市が2018年に基本構想を策定し、当初は2021年度のオープンを目指していました。
しかし、市民から「費用を他の目的で使うべき」など反対の声が上がったため、市民の声を聞く会議を開いて検討を重ね、予定より2年以上遅いオープンとなりました。

工事費はおよそ16億円です。

井原健太郎 柳井市長
「多くの方々が集う、また多くの方々を受け入れることができるような、そうした場になっていきたいと思います」

図書館のそばには防災機能を備えた公園も今年度中に作られる予定です。