色鮮やかなピンク色で表現した「上堰潟公園の夫婦桜」や、日本海を見渡せる断崖の「角田岬灯台」などの油彩画の数々。

新潟市西蒲区出身の画家 樋口正さん(68歳)は、西蒲区の風景を描き続けています。

樋口さんが絵を始めたのは、16年前の52歳の時。

がんで闘病していた母親が、余命宣告を受けたことがきっかけでした。

「3か月くらいしか生きられないと。入院するので寂しいだろうなと思って、この際だから実家の一番記憶に残るような風景を描いてみようと…」

この時から絵筆を持ち続け、実に40点にも上る風景画を描いてきました。

そして、創作活動の集大成となる個展の準備をしていたさなかに、能登半島地震が起きたのです。