亡くなったつぐみさんから届いたメール
兄がつぐみさんに最後に会ったのは、亡くなる2か月ほど前の去年4月。つぐみさんから「母の体調が良くない。年内かも」とメールで連絡があり、その日の夜、兄はつぐみさんを訪ねた。
「病院代は大丈夫か。いくらか渡せるよ」と言うと、つぐみさんは「金のことは心配せんでいい。母の年金と自分の給料とで、どうにかなるから」と話したという。
きょうだいの母は、去年10月に亡くなった。
検察官から和美被告への気持ちを聞かれた兄は、質問にかぶせて即座に、意を決したように答えた。
兄「もう死刑で良いと思います。人殺すぐらいだから」
兄の言葉を、和美被告は、目の前にある机の一点をじっと見つめて聞いていた。表情が変わることはなかった。
なぜ和美被告は、家族のもとから失踪し、知人の岡村恵美被告とその家族に19年間で5800万円もの金を送金したのか。和美被告への被告人質問は、7月16日に予定されている。
RKB毎日放送 記者 浅上旺太郎
