佐川急便が「置き配」サービスを9月から本格スタート。これで、宅配大手3社が足並みを揃えた形になります。

置き配利用率上昇にあの手この手 無料配布にユニーク特典

井上貴博キャスター:
置き配もそうですが、これからは戸建て住宅などでも一家に一つ、郵便受けと宅配ボックスの設置がスタンダードになるのもいいのかなという気がします。

2018年以降の再配達率のグラフ推移を見てみると、緊急事態宣言で“ステイホーム”のときは下がったのですが、その後はまた上昇しました。政府は今年度、再配達率6%を目指していますが、まだそこまで達していません。

ホラン千秋キャスター:
再配達にならないように時間指定したり、置き配を指定したりなどいろいろ工夫しても、なかなか全体で見ると再配達が減らないという現状がありますね。

スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん:
できるだけ再配達を避けるためにアプリを使用して、時間変更のお願いもできるようになっていますが、仕事で急に遅くなってしまう方や共働きが増えたりすると、申し訳ないのですが再配達になってしまうこともありますよね。

ホランキャスター:
意外と朝早くに配達が来て、起きたのにインターホンに間に合わなかった経験があります。あとちょっとだったのに…ごめんなさい!という気持ちになります。

田中ウルヴェ京さん:
シャワーを浴びている時間だったり。

ホラン千秋キャスター:
そういうときに置き配指定しておくと、本当に便利ですよね。

井上キャスター:
本当に日本のサービスは恵まれています。アメリカを調べてみると、時間指定すると全部別料金になりますし、再配達は一回しか認めてくれません。

埼玉・川越市で“置き配バッグ”6000個を無料配布しようという動きがあります。10月下旬から順次配布予定ですが、応募が殺到しています。抽選になっており、既に倍近くの応募が来ているということです。

川越市の担当者は「こんなに応募がくるとは思っていなかったので驚いている。日々の生活の利便性向上になれば」ということです。

置き配バッグは、玄関のドアノブにつけておき、配達員が商品を中に入れます。鍵がついているため、盗難対策もバッチリです。

ホランキャスター:
しかもバッグごと持っていかれないようにドアノブにちゃんとくっついています。

井上キャスター:
最初は盗難対策はどうするんだと言われていましたが、だいぶ技術も進んできています。

他にも自治体が頑張っているケースがあります。北海道・鷹栖町は、町役場にカプセルトイを設置しました。置き配・宅配ボックスなど一回で荷物を受け取ったことをメールなどで証明した方に限り、カプセルトイが無料でできるというサービスを取り入れました。

さらに鷹栖町では、市街地エリアに共働き世帯が多いため、再配達率が約3割に上っています。再配達率を軽減させようと、宅配ボックスを設置したお宅には購入費用の2分の1の補助金を支払う対策も始めています。