トランス女性「体は自分のもの。手術は自分のためにするべき」

今回の決定を「大きな変化」だと受け止めた人がいます。
トランス女性 土肥いつきさん
「戸籍を変えるために手術をしなくてはいけないというのは、すごく違うなと思っていた。もっと体って自分のものだから、(手術は)自分のためにするべきだろうと思う」
女性として生活する土肥いつきさんは、14年前に男性器を切除する手術を受けました。それは「女性の体を獲得したい」という思いからだったといいます。
土肥いつきさん
「職場では女性の扱い、トイレや更衣室を使わせてもらっていたので、ほぼ社会生活を女性として過ごすことができている状況で、初めて本当に自分にとって手術が必要かどうかということを考えられた」
土肥さんは教員として働く傍ら、トランスジェンダーの子どもたちをサポートする活動を行っています。願うのは…

土肥いつきさん
「子どもたちが幸せであってほしいという、それだけですよね。生き生きと、本当に自分らしく生きられる社会。手術をしないとそれができないというのは、あまりにも子どもたちには酷だと思う。(出生時の性と性自認が同じ)シスジェンダーの人はそんなことしなくても望みの性別で生きているんですから」