範囲は約5キロにも及んでいました。きのう(17日)お伝えした水島工業地帯の製油所から油分が大気に放出され車や建物などに被害が及んだ問題の続報です。

製油所への取材などから油分が放出された範囲は約5キロに及ぶことが分かりました。


最初に被害の通報があったのは14日、午前9時頃。内容は「油のようなものが降ってきた」というのものでした。雨のあとも茶色の汚れは残ったままです。

(従業員)
「最初何が散ってるんかなと思ったんですけど、明らかにサビているような感じだったので驚きました。拭いても全然取れないし、何なんかなみたいな、原因不明ですね」

油分を飛散させていたのは水島工業地帯にあるエネオス水島製油所B工場です。


13日午後11時ごろ製油所内のコークスの製造装置において大気開放弁を誤って開放し約90秒間、大気に油分を放出させていたことが分かりました。

水島製油所の調査では油分が飛散したエリアは製油所の北東方向で、国道276号線の沿線付近、約5キロに及ぶといいます。

油分の飛散量から人体や農作物への影響はないとしています。

今回の事故を受け倉敷市消防局では、製油所に対し原因究明や再発防止に関する指示書を交付。

水島製油所はさらに調査を進め原因究明や被害の対応を続けるとしています。