18日、名古屋市の幼稚園児や小・中学生とその保護者ら17人が、子どものマスク着用のルールを緩和するよう、名古屋市に申し入れました。

名古屋市役所を訪れたみなさんは、名古屋市教育委員会に対して、子どものマスク着用の緩和を求める要望書を提出。着用ルールを子どもの体質や家庭の考え方に合わせたものにしてほしいと訴えました。


(9歳の参加者)
「黙食じゃなくてたくさん話して食べたい。マスクは外したい」

発起人の1人、石井知子さん(38)です。10歳の長男と8歳の長女は、名古屋市立の小学校に通っています。今回、要望書を提出した背景には?

(石井知子さん)
「コロナが始まった秋ごろから、息子は小学2年生だったんですが、下校時に何度か『頭が痛い』と頭痛を訴えるようになった」

(石井さんの10歳の長男)
Qマスクつけていた時はどうだった?
「すごくなんか気持ち悪かった。ベタベタしていて。頭が痛くなった」

長男は感染拡大する中、マスクを常時つけたことで、頭痛を訴えるようになったといいます。

そこで、学校と相談して、おととしの冬からマスクをせずに通学しています。

また、長女についてはマスクをつけることで心身の発達に影響を及ぼすとの判断で、つけさせていないということです。

石井さんたちは、現在名古屋市のガイドラインでは、小学校では基本的に教室や互いの距離がとれない時にはマスクを着用することとなっているが、それは変えるべき。あわせてマスクの着脱判断は家庭に委ねてほしいといいます。

では、専門家はこの要望をどう見るのでしょうか?

(藤田医科大学医学部小児科学 吉川哲史教授)
「一律にどんなところでもマスクを取っては、感染を拡大させる大きな要因になる。場所を選んで(マスクを)つけるところと、つけないところの区別をしていく必要がある」。


名古屋市は18日の要望に対して、「コメントは差し控えたい」としています。