いよいよ7月開幕するパリオリンピックに出場する長崎出身の柔道・永瀬貴規選手に大会に向けた思いを聞きました。

「地元に感謝と恩返しを伝えたい」
パリ五輪柔道男子81キロ級・長崎市出身の永瀬貴規選手
「オリンピックで勝ってこそ本当に世界一だと思っているので、特別な大会であるのは間違いないです。」
長崎市出身で柔道男子81キロ級に出場する永瀬貴規選手。
自身3回目となるオリンピック出場に向け、仕上がりは順調にきています。
「怪我等もなく、順調に稽古もトレーニングも積めているので、問題なくこれているのかなと」「体調だったりケガに気を付けていい形で大会に臨めるように準備していかないといけないなという思いです。」
3年前の東京オリンピックでは悲願の金メダルを獲得。しかし、その後の道のりは順風満帆ではありませんでした。

「東京オリンピック後、なかなかうまくいかない時期っていうのも結構続いていたので、もどかしい時間があったり、ていうのはあったんですけど。そういった時間があって自分と向き合ったり、柔道と向き合って、考えながら取り組んできた3年間、東京以降のこれまでの時間だったんじゃないかと思ってます。」
そして迎えたオリンピックイヤー。
1月の海外合宿を経て3月の「柔道グランドスラム」で東京オリンピック以来の国際大会優勝を果たし、復活を印象付けました。
「どんなに上手くいかなくても、毎日の稽古に取り組むっていうのは意識してましたし、後はどうして上手くいかないのかとか、自分の柔道がなぜなかなか思うようにできないのかっていうのを自分なりに考えてどうしていこうとか、時には周りの人の意見であったりっていうのも聞きながら、共有しながら、いろんな人の力を借りながら過ごしてきたというか一つずつ壁をクリアしていってきた」
開幕まで2週間あまり。
永瀬選手は「地元への感謝と恩返し」を胸に決戦の地・パリへ向かいます。
「やはり私の原点っていうのは『長崎』で育って過ごした高校生18歳までの日々。本当に私の基礎となった。そういった感謝の気持ちを、パリの畳でしっかり戦ってる姿っていうのを皆さんにお見せして、恩返しじゃないですけど、いろんな人に希望であったり、そういったのを何か感じてもらえたら。」
「考える柔道」で目指すは2連覇です。

「もちろん優勝しか目指していないですし、やっぱりこの階級での連覇に挑戦できるっていうのは私しかいないので、高い目標に挑戦できるっていう喜びもかみしめながら、でもやっぱりしっかり全力で悔いのない試合をして、最後は笑って畳から降りたい。」