広島市と廿日市市の湾岸を結ぶ「広島はつかいち大橋」の4車線化に向けた工事。9日から始まった橋げたを橋脚に設置する作業を、特別に許可を得て取材しました。

新たに2車線分の橋げたの架設工事が行われるのは、長さ835メートルの「広島はつかいち大橋」のうち、海上部分の660メートルです。6つのブロックに分けて橋げたを設置しますが、作業は一番東側の第一ブロックから始まりました。

大阪・和泉市で作られた長さ113.9メートル、重さ640トンの巨大な橋げたは、9日朝、巨大なクレーンで吊り上げられ設置されました。

近所の住民
「あの力はすごい、よくあの重たいものを持ち上げる。スケールの大きさというか、土木の力はすごい」

6つの橋げたすべてが設置されるのは7月末の予定で、工事費はおよそ43億円です。

広島市と廿日市市を結ぶ「臨港道路廿日市草津線」は、片側2車線ですが、「広島はつかいち大橋」で片側1車線になるため、通勤時間の渋滞などが課題となっています。

県は「広島はつかいち大橋」を含む廿日市草津線の全線4車線化に取り組んでいて、完成時期は未定だということです。

県は26日に周辺の住民などを対象にした工事現場の見学会も実施することにしています。