各地で相次ぐクマの被害を受け環境省の検討会は8日、市街地などで銃を使ったクマの捕獲について、規制を緩和する方針を取りまとめました。

市街地などで銃を使ってクマを捕獲することは法律で原則禁止されていて、免許を持つハンターが銃を使用できるのは警察官が指示をした場合などに限られています。しかし警察官が緊急性を判断することは難しく、指示が出るまでに時間がかかることなどにより、ハンターが銃を使えず、対応が遅れて被害が出る恐れが指摘されています。

そのため環境省の検討会は8日、人への被害の恐れが生じている場合などに、警察官の指示がなくても銃を使用しクマを捕獲できるように、法律を改正すべきとする方針を取りまとめました。

今後、法改正も含めて環境省で検討が進められる見通しです。

これを受けて岩手県の達増拓也知事は、「法改正を行う方針が示されたことに感謝申し上げる」「国においては法改正やガイドライン等の整備を進めていただきたい」とコメントしています。