5年に一度開かれる「和牛のオリンピック」が2か月後に迫っています。大分県代表として日本一連覇を懸けて大舞台に挑むの2人の畜産農家を追いました。
■父の背中を追って…目指すは親子で日本一
大分県玖珠町の豊後玖珠家畜市場。今月8日、和牛オリンピックへの出場権を懸けた大分県の代表選考会が行われました。5年に1度開かれる和牛のオリンピックは正式には「全国和牛能力共進会」と呼ばれ、2022年10月に鹿児島県で開催されます。大分県勢は前回大会、豊肥和牛育種組合が47年ぶりに最高賞の内閣総理大臣賞を獲得。今回は「日本一連覇」が懸かっています。
代表選考には地区予選を勝ち抜いた108頭が出場しました。このうち最も激戦となった「県産雌牛の部」に出場した竹田市の清水蔵人さんは、前回大会日本一の豊肥和牛育種組合に名を連ねていた父の背中を追って畜産の道に入りました。
畜産農家・清水蔵人さん:
「やれることはやってきたので、あとは良い成績が残せれば。自信はありますと言っておきます」

選考会では一頭一頭、発育状況や体の形、大きさなどを総合的に審査します。そして、清水さんの牛が代表牛に決まりました。
妻・芙美さん:
「すごいプレッシャーだし、いろいろなことを考えるし大変だったと思うここまで。次に本番はあるが、とにかくよかった」
プレッシャーを跳ねのけ、つかんだ全国への切符。目指すは「親子で日本一」です。

清水蔵人さん:
「泣くのを我慢していた。めちゃくちゃうれしかった。大分県で単品区で首席をとったことはないので、出すからには1位を目指して頑張りたい」