■小麦価格据え置きで家計負担はどのくらい減るのか?

小麦の価格が維持された場合、2022年度の後半では、1世帯当たり2230円ほど家計の負担が減るという試算があります。

しかし、物価高全体を鑑みると、食料やエネルギー費、家事用品などが上がっているので、全体の平均としては7万8480円負担が増すというデータもあります。
みずほリサーチ&テクノロジーズ 酒井才介主席エコノミスト:
9月以降も幅広い品目の値上げで家計の負担が増してくる。何かしらの対策が必要ではないか。

値上げする食品の数は右肩上がりで、2022年10月には8000品目を超えるとみられています。1月〜8月で1万品目上がっていますから、さらにプラス8000ということになります。
恵俊彰:
10月から。また上がるってことでしょ。8000品目!?困りましたね。
ーー家計負担を減らす対処法は?
みずほリサーチ&テクノロジーズ 酒井才介主席エコノミスト:
▼家庭での食品ロスを削る
▼「訳あり食材」を賢く購入して節約
など、支出のメリハリをつけて工夫することが重要。
弁護士 八代英輝:
GDPが年率換算で2.2%伸びたと政府が発表したんですが、結局それって円安の効果が、物価高やいろいろなものを考慮しても、輸出産業的に上回ったってことなんですよね。でも政府が一番気にしているのは、この先の消費者の心理の冷え込み、“買い控え”。ガソリンや小麦などのコントロールできるものについてはできるだけ抑えたいというのが政府の方向なんだと思います。
でも、賃金を上げるのが“待ったなし”だと。小麦や原油ガソリン価格を据え置くんじゃなく、とにかく賃金を上げる方向性で政府は動いてほしい。
恵俊彰:
収入が上がってこないとどうしようもないもんねこればっかりは。
(ひるおび 2022年8月16日放送より)