金融機関、女性は制服か私服を選択

このような職場での身だしなみの自由化について、大分大学経済学部の石井まこと教授は、「制服といった労働ワークスタイルにすごく寛容な職場であれば、やはり働きやすい職場になるので、おのずとそういった企業は支持されていくと思う。リスペクトしながら雇用主と働き手がお互いの距離をとっていくのはすごく重要なことではないかと思います」

実際に服装の見直しを始めた豊和銀行では、去年9月から男性のネクタイは任意に。女性は制服かスーツなどの私服を選択できるようになりました。導入しておよそ1年が経つのを前に評判は上々です。

(行員)「朝と夕方帰るとき着替えが必要でしたが、それがなくなったのがすごく楽になりました」「制服だったらベストを着ないといけないんですけど、それがやっぱりないので涼しいですし、締め付ける感覚がないのがすごく良いです」

豊和銀行全体では女性で私服のスーツを着用している人は5割強。当初の予想よりまだ制服の割合が多いということですが、見直しの取り組みを続けていきます。

豊和銀行・権藤淳頭取

(豊和銀行・権藤淳頭取)「世の中がやっぱり変わってきているんだなあと。とくに多様性だとかジェンダーレスという動きであるとか。生活もそうでしょうし仕事においても自分らしさを発揮できるような一助になればと思っています」

働き方が多様化する中、人材の確保や能力の発揮に向けて個性を尊重する職場ルールの見直しはますます広がりをみせそうです。